結婚を考える −その7・子どもを授かること−
最近、BPOnlineで、遥洋子さんが、「子どものアラフォーの光と影 子供を持てるのは、どんな女性か」というコラムを書かれていた。(・・・って当記事公開時には、全然「最近」じゃなくなってるけど^^;)
また、この記事を書き始めたきっかけでもあるちゃいさんの記事でも、30代後半以降になると、妊娠・着床率が落ちると言う事実を知ってほしい、ということが書かれていた。
ということで、結婚の話を書いて、子どもを授かる話に触れないのは、片手落ちだと思うので、書いてみます。
まずは、私自身の体験談から。
私自身が、出産したのは33歳(それもほとんど34歳直前)なので、リスクはそれほど低くなかったとはいえ、決して早いほうとはいえない。
私は、もともと、そんなに子どもが好きだったわけではなく、子どもを強烈にほしかったわけではない。
でも、30歳前後の頃、ある人に「私は40歳になるまでには母親になっていたい」と話した覚えがあるので、潜在的な気持ちとしては、母親になる気があったのであろう。
ちなみに、私の母親はずっと「子どもを作れ」と言い続けていまして。20代を母への反抗期で過ごした私としては、言われるほど気が萎えて、「絶対作らない」くらいに思っていましたね。そして、私の父親は、いつかは子どもを作ってほしいと思っていたけれども、待っていたようです。そして、ダンナの両親からは特にそういうことを言われず。孫がいないならいないなりの人生を楽しむつもりだったようです。
で、実際、私が、子どもをほしい、と思い始めたのは、32歳の夏だったと思う。仕事をするなかで、自分の限界が見えてきて、そろそろ自分の可能性を高める努力をするよりも、他人を育てる仕事をした方がいいかのしれない、と思ったんですよね。
それで、妊娠したのは、33歳の冬だったわけだから、希望して、約半年くらいで授かったことになる。
妊娠がわかったときは、「私も妊娠するんだ・・・」と不思議な気持ちだった気がする。
なんというのか、私、たまに、「本当に私って女なのかなあ・・・」と心配になることがある人なので。
そういや、初潮を迎えたときも、「私にもくるんだ・・・」と同じように思ったなあ(これまた平均より遅かったので)。
言いたいことは、私は「自分のところには赤ちゃんはこないかもしれない」という思いも、心のどこかにあった、ということだ。
やっぱり、子どもができる、というのは、奇跡的な話だし。
で、ほとんどトラブルがない状態で、出産。
予定日当日に生まれてきてくれた健康なわが子を本当にありがたいと思っています。
現在は、子どもが3歳半になりました。
もともと子どもをかわいいと思うような人ではなかったのですが、やってきた我が子はかわいかった!いや、もうビックリですよ。神様には感謝してもしても、し足りません。
子どもが2歳前に断乳して以来、ずっと第2子を希望しているのものの、今のところ、やってきていません。
悩んだ時期もありますが、不妊治療に関する情報を集めて、いろいろ考えた結果、ま、別に、2子目が来てくれなかったからって何か困るわけではないし、と、思い至り、特に、妊娠対策はやっていません。日々の体温チェックさえもやっていません。
大事なのは、夫婦が仲良くすることで、結果として命が授かれば素敵だし、まあ、そういう結果にならなくても、仲良くすることを楽しめていれば、それでいいんじゃないか、と。今はそんな心境です。
・・・って経験を積んできた人なのですが。
まあ、先に挙げた遥洋子さんのコラムでも子どもを産もうと焦るアラフォーの女性たちが取り上げられていたが。
(私の知り合いにも「結婚はしたくないけど、子どもは産みたい」と、なんとも不思議なことをおっしゃるお嬢さんがいた。)
私みたいにマイペースで出産した人間としては、女性が子どもを希望することは健全なことだけど、女性が「子ども」を渇望する様子には、正直なところ、違和感を覚える。
まず、女性は子どもを産む性である、というのは、確かであるが、ほしいと思ったら授かるのか、というと、そういうものじゃない。そもそも、男性と知り合い、結びつく必要があるし、それも、男女ともに体に(妊娠するうえでの)欠陥がない必要がある。仮に条件が揃ったとしても、妊娠・着床率は100%じゃない。そして、妊娠したとしても、その後、トラブルに見舞われる可能性がゼロではない。
子どもを授かるというのは奇跡なのだと思う。
子どもがいないからといって女性として欠陥があると思う必要はないんじゃないだろうか。(とはいえ、そういう気持ちをわからないわけではないけど。)
少子化問題のことだって、当の女性がそんなに気にする必要もないと思う。(とかいって、出産可能な性・年齢である私も、まったく気にしていないわけではないのだけれど)
だって、女性に「子どもを産まない」という選択をさせたり、女性を「(気づいた時には)子どもを産めない」という状況に追い込んだりしているのは、社会のしくみの方なのだから。
どうこうしたら、子どもを産むようになるのか、という話について、当の出産可能年齢の女性が率直な情報を発信する、ということは必要なことだけれど、一人一人には社会を変えていくほどの力はないわけだし。(第一、そこにパワーを注ぎ始めたら、今度は、肝心の出産・育児にパワーを使えなくなっちゃいそう)
とにかく、真面目な女性の皆さんは、「子どもがいない」ということに、自分の存在価値を否定された気になったりするものだと思うのですが。
きっとご本人の価値観、ということだけではなく、周囲に「子どもがいないなんて」などと言う人がいるのかもしれませんね。
さらには、子どもがいないのは、あなた自身の責任なのよ、と、責めてくる人もいるかもしれません。
でも、そんなに気にしなくていいと思います。
「子どもを産む気になれない」理由は、ほとんど社会のしくみのせいだから。
「産む気になっても産めない」のはつらいと思いますが、でも、もともと子どもが授かるのは、あたりまえの話じゃなくて、奇跡なのだと思うのです。
(運良く、何のトラブルもなく、母親になった方は、それが奇跡であるということに気づいていないこともあると思うのですが)
だから、あまり自分を責めないでください。
育児というのは大変な仕事ですが、楽しいことも多いです。自分の子どもはかわいいです。
チャンスがあれば、ぜひ出産・育児に挑戦してみてほしい。
でも、出産・育児をするチャンスに恵まれなかったから、といって、自分の人生を一段低いものとも思わないでほしい。
何事も成し遂げるためには相応のパワーが必要なわけですから、出産・育児をすることによって、何か別のことを成し遂げるパワーが減ってしまうという事実はあるわけで、逆に、出産・育児に関わらなければ、できることだって、たくさんあるわけです。そういう中で、社会に役に立つ活動をして、そこに自分の存在意義を見出すことはできると思うのです。
女性の皆さん、それぞれ自分に与えられた限界の中で生きていると思うのですが、その中でも、最良の人生が送れますように。
自分に与えられた限界を気にしすぎて、後ろ向きの人生を送り続けるのは、自分が損だということに気づいてもらえれば、と思います。

