人を変える、組織を変える
そのテーマは、「人を変える、組織を変える」ということ。
私は、これまでどちらかというと、居心地の悪い職場にいた方が長い経歴の持ち主です。そういうなかで、起こした「人を変える」行動のいくつかは失敗しました。そして、その職場を離れました。
逆に、わりと、まともな組織の中で、尊敬できる先輩・後輩に恵まれていた職場だったこともあります。健康な職場にいると、その組織のためにがんばろうという気になれます。今は、その職場も離れていますが、その会社の話題を聞くと、素直になつかしくなります。(いい思い出のない会社の話題を聞いても、斜めに捉えてしまいがちですが^^;)
また、私は、元・戦略系コンサルタントです。
ですので、組織変革、みたいな話が商売ネタだった時代があります。
そういう立場から、組織病理については、いくつかいえること、知ってることがあります。
そういう経験を踏まえて、「人を変える(→組織を変える)」ということについて、綴ってみたいと思います。
「人を変えるのは難しい」です。
これは、今の私自身も悩んでいるところがあります。
特に、目上の人を変えようとすると、まず、痛い目を見ます。
それが、どんなにできの悪い人であっても、どんなに人に悪く言われている人であっても、です。
やり方が悪かったと言われれば、それまでですが。
相手の意に反した発言をすると、その印象を強く相手に与えてしまいます。
相手に良かれと思って発言したことでも、です。
職場というのは、人間関係で成り立っているところが少なからずありますから、一度悪い印象を与えてしまうと、それを挽回することは困難です。私の経験でいうと、この状況においては、ほぼ不可能です。
相手が、自分の人事に影響する権力を持っている人で、また、自分の替わりになる人材がそこらじゅうにいる状況であれば、その職場に自分の居場所はないと言っていいでしょう。
その相手が、自分の人事権を持つほどの人ではなくても、マイナスイメージを持たれるのは間違いありません。接触するたびに気まずい空気が流れるでしょうし、自分のことを変な人、危ない人、と吹聴される可能性も十分にあります。
もし、今、職場で、キーパーソンに問題があるために、雰囲気が悪く、居心地が悪い、というのであれば。
継続してその職場で報酬を得たいのであれば、上記理由によりキーパーソンに抗うべきではありませんし、また、その職場で働くことがもう我慢できないというのであれば、別の職場に移ることを模索する(すぐに移れ、というのではありません。自分自身がやりたいことを棚卸し、自分の商品価値やタイミングを見計らい、そして、自分に対するニーズがでてきたときにいつでも移れるようにしておく、という意味です。大きな会社なら、部署異動をもくろむのもありですね)、ということを、まず、お勧めします。
とはいえ、人を変えることは難しいですが、まったくその可能性がない、ともいえません。
そのヒントをいくつか書いてみたいと思います。
先に、特に「目上の人を変えるのは難しい」と書きました。
じゃあ、目下の人を変えるのが簡単なのかというと、そこまではいえないのですが、1ついえることがあります。
それは「尊敬できる人の言うことなら受け入れられることがある」ということです。
ということは、他人を変えたいのなら、まず、自分が人に尊敬されるような人になるべし、ということです。
・・・これまた難関ですね(笑)。
思いつく限りでは
・高学歴や難関資格・超専門資格を保有している
・営業成績がぶっちぎりで良い
・社内で「仕事ができる人」のイメージが定着している
・社内で自分にしかできない仕事がある
・・・等でしょうか。
なんか上2つは、結局、ビジネス書の書き手さんたちとかぶるんですけど(笑)。
MBAホルダーとか、CPAとか。
あと、アルファブロガーさんが本を出す、っていうのも、営業成績が良い(=固定的なファンが多い)ってことと同じような意味ですもんね。
まあ、人に「おおっ」と思われるようなハクがあると、人に受け入れてもらいやすい、ってことです。
でも、そこまで行かなくても、社内における自分の価値を高めていく、ってことなら、もう少し多くの人ができることなんじゃないでしょうか。
これはコツコツと実績を積み重ねていくしかないわけですが。
いろんなタイプの仕事がありますので、どういう職場において、どういう人が仕事ができると言われる人なのか、定義は一律ではないでしょうが、
少なくとも、「相手の期待を裏切らない仕事が常にできる」ってことはいえると思います。
私の職種だと、「締切は落とさない」、「同じミスを繰り返さない」、「説明能力がある」あたりが必須かな。
社内で自分にしかできない仕事がある、というのは、尊敬される条件、というより、その職場での立場の強さ、みたいなものかな。
ただ、自分ではそう思っていても、案外、やらせてみたら、他の人でもできる仕事だった、ということは多いので、これだけをめざさない方がいいような気もしますが。
・・・まあ、ヒントにしてみてください。
で、自分で言うのもなんですが、私、このうちあてはまっているものがあるんです。
あくまで今の職場において、ですが。
で、そんな私が、周囲の人を変える、ということを実践しようとしている中で気づいたのが。
結構、そんな私のことを密かに応援してくれる人も多いんです。
素直に私の言うことを受け入れてくれる方もいます。
で、受け入れてくれる方の共通項、というのは・・・、私より若い人、なんですね。
私がわからないのは、単に、年下だから、年上のことを受け入れやすいのか、それとも世代的に職探しに苦労した世代だからなのか・・・。
たぶん、主に後者、でも、前者の要素もある、ってことだと思うんですけど。
そして、私が言ってることっていうのは、理論的には誰にも異を唱えられないようなことなんです。
理屈を持って、大抵、相手を納得させている、という自信はあるんですよ。
だからといって、必ずしも相手が変わってくれるわけではないし、口先では同意してみせても、心の底では理解さえしていないこともある。
で、その理解してくれない人、っていうのが、揃いも揃って、年上さんなんですね(笑)。
いっときますが、年代が上だから、変われない、ってわけじゃないですよ。
ずっと、同じ職場環境にいて、価値観が凝り固まってきて、それまでと異なる考え方というのを受けつけない体質になってしまっているんじゃないかと思っています。
例えば、海外経験で苦労されてるような方は、年代が多少上でも、変わってくれる余地があるように思います。
あとは、単純に、私のことを内心馬鹿にしてるのかな、って思うこともありますけど(笑)。
ま、でも、それはそれでいいんです。
上に、自分が人に尊敬されるような人になるべし、と書きましたが、実際問題、誰からも尊敬されるような人になるなんて不可能ですから。
やっかみの感情で見る人もいますし、そもそもどうやったって欠点はどこかにありますし。単に、言うことを聞いとくふりさえしとけば、いいだろ、って感じかもしれませんが。
とにかく、人にどう思われようと、自分は常にベストをめざす、というスタンスが大事だと思います。
また、組織の中にいる人は、ほとんど皆、「うちは特別だから。(だから、変われない、他社の事例はあてはまらない、etc・・・)」っていうんです。
でも、組織論をちょっと勉強すればわかることですが、特別な組織ってほとんどないと思っていい。
組織構造、権限と責任の範囲、評価制度、報酬体系、それを構築する経営方針(っつか経営陣)、そういったものが不整合を起こしているところに、組織病理が現われる、ってことです。
会社の成長ステージにおいて、ある段階では整合していたそれらが、徐々に不整合を起こし始める、ということもあるかと思います。
そういうことを自分の会社に照らして知りたい方は、組織系コンサルさんに相談してみてもいいと思います。
・・・って、コンサルさんは、分析はすばらしくっても、実践的な変革に耐えないことも多いので、(フィーも高いし)すごくお勧めするわけでもないですが^^;。
ただ、組織の仕組みを変えると、会社が変わる、ということはありますね。
これは、トップダウン的なやり方です。
ついていけずに、辞めていく人が必ずでますが。
私が今、やろうとしていることは、ボトムアップ的なやり方の方です。
つか、単に、社内で権力がないだけですけど(笑)。
「変われ」と言われて、変わってくれる人、というのは、
変わることが、結局、本人にとってメリットである、とわかっている人なのだと思います。
薄々、自分でも変わらなきゃいけない、と思っていたのが、
「変われ」と言われて、それを明確に認識した、とかね。
だから、そもそも問題意識を持ってない人を変えることはかなり難しいです。
結局、どんな人にも、「自尊心」があるってことなんだろうと思います。
「変われ」と言われるということは、それまでの自分を否定されること。
だから、人を変えることが難しい、っていうのは、当然なんですよ。

